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Kenya of East Africa in 1998 よもやま話






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東アフリカ ケニア、ポレポレ鉄道の旅

Part 2: ナイロビ 〜 モンバサ 寝台コンパートメント500kmの旅

ポレポレとはスワヒリ語で「ゆっくり」の意、つまり「ゆっくり鉄道」と言うこと。



ナイロビに戻った翌日は1998年12月24日、クリスマスイブの日。朝方ホテル周辺を散歩したり

日中はジラフセンターに行ってキリンと遊び、チョットした骨休めの一日を過ごしました。

そしていよいよ19:00発の、彼の有名なモンバサ特急(?)、鉄道の旅の始まりです。

と言っても、モンバサ行き列車は毎日これ一本のみで、本当に特急なの??。


上がナイロビ鉄道駅。かなり古い建物で、植民地時代に英国によって作られた駅舎のようです。

1885年 列強国の分割合意から1963年12月の独立迄、ケニアは英国の植民地だったのです。

鉄道は植民地政策で、港湾から内陸の英国人居住地まで物資を輸送する為に敷設されました。


鉄道好きの私にとっては「列車に乗る」もうそれだけてワクワクドキドキで、もう堪りません。

早々に個室に荷物を収め、先頭の機関車を見に行き、浮かれていたのは言うまでもありません。

こうして列車が出発するまでは、何事も無く平穏無事に楽しんでいたと思うのですが・・・?。


しかしながらこの後、我々は信じられない光景に出くわすのです。個室の外がやけに騒々しい。

仕切り扉を開けてみると、人一人が通れる狭い通路が黒山の人だかりと荷物で鮨詰め状態です。

その熱気と混み方は尋常では無く隣室へ行く事もできず、ましてや食堂車へ行くなど至難の業。

何と年に一度のクリスマス・NewYear休暇で故郷へ帰る3等車の乗客達で溢れていたのです。

無理やり掻き分けて食堂車へ行き、夕食を済ませて戻ってみると、人っ子一人いませんでした。

オットリした車掌が、どういう手を使ったかは不明ですが、皆、3等車へ押し戻したのでしょう。

あの不可能に近い状況で考えられることは唯一つ。「2等料金を」・・・それしか考えられない。

「あァ〜写真を撮っておけば良かったァ〜!?」と言っても後の祭り。ちょっと気の毒な気も!?


人の目には殆ど漆黒の車外の風景、何処だかも不明。偶然、車内の光で撮れた貴重な写真です。

夜中に不思議な気配を感じて目を覚ますと、走行中の列車の外で何かがうごめいているのです。

外は漆黒の闇です。「ドサッ、ドサッ」と何かが落ちる音。それも一つや二つでは無いのです。

そして明らかに人のうごめきを感じます。暗闇に目が慣れたら、何と列車が徐行している間に、

大勢の人が駅でもないのに荷物を放り投げて、下車しているのです。・・・本当に驚きました。

そして、皆、大きな荷物を頭に載せ、漆黒の闇の中へ消えて行くのです、懐中電灯も持たずに。

・・・・・

夜が明けて、何事も無かったかの様に順調に列車は進みます。


ナイロビを出る時は先頭機関車ばかり気にしていたので、後続車に気が廻らなかったのですが、

このカーブで列車編成が判りました、客車19両まで数えたのですが、何と最後尾が見えません。

もっとも半分以上がコンパートメントで収容効率が悪く、前の方に食堂車、後方が3等車です。


その中に、「これは大変!」貨物列車が脱線転覆し、線路際に延々と転がっているじゃないですか。

真新しいコンテナ車が横倒しで、車輪がはずれ、相当長い編成の貨物列車で、惨憺たるものです。

でも何か変??・・事故処理する人が誰もいない!?・・呆れたと言うか、放ったらかしなのです。


そんな事が有りながら、何事も無かった様に、定刻通り朝 8:05 モンバサ駅に到着致しました。

堅物の改札係に掛け合って、記念に貰ったその時の切符が、これです。


この後は、モンバサの海辺のホテルに一泊し、インド洋で海水浴をしたり、チョット休息した後、

明日は小型飛行機をチャーターして、海辺の小さな、ラム島へ渡ります。

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